小児歯科
当歯科ではまずお子さんに歯科医院、診療室、スタッフに慣れていただきます。
歯医者さん嫌いにならないようにだんだん慣れていただいてから治療に入る様にしております。
治療後、定期的に健康な永久歯歯列の完成を目指し歯ブラシ指導やフッ素塗布、シーラントなどの処置を行っております。
また、上記の処置ができたうえでご希望により咬合誘導などの処置も行っております。
フッ素塗布
フッ素塗布とは特に生えたての歯に定期的に塗布することにより歯の表面の結晶を硬くしむし歯になりにくくする方法です。
歯は出たての時期が柔らかく乳歯では1年半永久歯ではその倍かけて唾液の中のカルシウムなどの成分により表面が硬くなります。その時期にフッ素を塗布することにより歯を、より強くすることが可能となります。
第2大臼歯がしっかり生えそろう13~14歳までは定期的な塗布をおすすめします。
*ご年齢やお口のなかの状況などによりフッ素塗布をおすすめする期間(3~4か月おきなど)が異なりますので担当歯科医師までご相談ください。
フッ素塗布について
当歯科では次の2種類フッ素塗布法をおこなっています。
- 1.直接歯面塗布法
- 綿球やブラシなどによりフッ素を直接歯面に塗布します。
- 2.フッ素イオン導入法
- ご希望の方のみ、専用の機械とイオン導入法用のトレーを使用しフッ素を塗布していきます。
フッ素イオン導入法とは?
フッ素イオン導入器を使用してフッ素をイオン化させ歯に取り込みやすくさせます。
イオン導入を行うことにより通常より多くのフッ素を、歯の隅々にまでしっかりと取り込ませることが可能となります。
*当歯科において定期的に検診を行わさせていただいている診察券をお持ちの中学生までの方は、フッ素イオン導入法を伴用させていただく事が可能となります。
**フッ素塗布間隔としては、直接歯面塗布法と同じく定期的なフッ素塗布がさらに効果的となります。
*ご希望の方のみに行わさせていただいておりますのでお気軽に担当歯科医師までご相談ください。
ご自宅では

チェックアップ
・歯が生え始めたら(平均7か月ごろ)

チェックアップジェル
・ぶくぶくうがいができるようになったら(2才6か月ごろ)

チェックアップ コドモ
よりむし歯予防効果を高めたい方は

チェックアップジェル
*通常の歯磨きの後に使用するフッ素入りジェルです。
シーラント処置各種保険取扱い
歯科クリニックにて行うむし歯予防にはシーラントという方法もあります。
シーラントとはむし歯になりやすい奥歯などの溝を、歯を削らずに一時的に歯科用の樹脂で埋め、形のうえでむし歯になりにくくする方法のことです。
*シーラントには適応年齢や歯の適応状態などがあります。詳しくは担当歯科医師までお気軽にご相談ください。
引用元:株式会社 松風
むし歯になりやすい場所をあらかじめコーティング
フィッシャーシーラントをご存知ですか?
乳歯の奥歯や生え変わったばかりの永久歯の奥歯は、溝が深い場合(個々の歯により異なります。)には歯ブラシが届きにくいことによりにむし歯になってしまうリスクが高まります。
フィッシャーシーラントとは、そのような歯の溝を、フッ素含有の樹脂でコーティングすることにより奥歯の溝を磨きやすくさせまた、食べ物が溝に停滞してしまうことを防ぐためのむし歯予防法となっております。
HOW TO~処置方法~
歯面コーティング処置各種保険取扱い
むし歯の感受性の高い部位(歯の表面の白濁部や経過観察歯の表面など)やブラッシングがしづらい歯面にS-PRGフィラーを含有したコート材を塗布する事によりカリエスリスクを低減させる処置を行う場合もあります。
むし歯はミュータンス菌などの細菌が出す“酸”により歯が溶けてしまうことでおこります。
コート材にはその原因となる細菌をつきにくくしたり細菌そのものの数を減らしたり酸を弱めたりする効果が期待できる材料が含まれております。
コート材は毎日のブラッシングにて少しずつ擦り減ってしまうため、定期的に塗り直す必要もあります。
*コート材には適応部位などがありますので担当歯科医師までお気軽にご相談ください。
歯みがきについて
お子さんが3歳を過ぎた頃から鏡を見ず体幹感覚により少しずつ出来るようになってきます。
また、鏡を見て歯磨きが出来るようになるのは小学校の3年生ぐらいと考えるのが妥当といわれております。そのため、小学校低学年までは基本的には仕上げ磨きが必要となります。
3歳前後ぐらいまではどうしても歯磨きを嫌がるのが一般的ですので仕上げ磨きをする時には、心にゆとりをもって接するようにしてください。
歯磨きの難所である歯と歯の間はデンタルフロスという特殊な糸でのお掃除をおすすめしております。
Q&A
いつから歯磨き?
歯磨きは一般的に前歯が4本生えそろった頃より始めるとよいといわれており、それ以前はガーゼによる前歯の拭き取りで十分となります。
その理由としてはまだこの時期には歯がひどく汚れるような食生活をしていないことや歯ぐきが柔らかいため歯ブラシで磨くと傷をつけてしまうからです。
ゆびしゃぶりについて
お子さんが指しゃぶりを自然にやめることができれば一番よいのですがそれを気長に待っていたのでは手遅れになりかねません。気長に待つのも3歳ごろまでで4歳以降は積極的に指しゃぶりをやめさせることをおすすめしています。
3歳を過ぎても指しゃぶりを続けている場合、歯並びにも多かれ少なかれその影響は現われてきます。しかし、その時期までに指しゃぶりをやめることできれば程度のひどい場合を除けばいわゆる出っ歯にはならずに歯の並びは自然な元の状態にもどることが多くなります。
逆に、この時期を過ぎても頑固な指しゃぶりを続けていると自然に元にもどる見込みは少なくなってしまいます。
ただ、やめさせるにはタイミングが必要となり母親がいくら一生懸命でも子どもにやる気がなければかえって逆効果となりますので下記のような時期を見つけることも大切になります。
- 子どもの気持ちがやめるほうにむいている時。
- 子どもの健康状態が良いとき。(病気やケガをしていない)
- 親御さんが落ち着いて指しゃぶりをやめさせることに集中できるとき。(親御さんが病気や多忙でない)
- 幼稚園や保育園の入園など生活が変化するとき
などがあげられます。
<こんな時は少し様子をみましょう> | |
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2歳ごろまで | 歯並びが悪くなっていない |
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時々しゃぶるだけ | 明るく元気に過ごしている |
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*指しゃぶりをお子さんにやめさせていく方法には歯科的にもいろいろなアプローチの方法がありますのでお気軽に担当歯科医師にご相談ください。